第9号 なぜ会員なのか (2012.01.大寒)
「カネ」を「資産」に変える難しさ
Vol.09 ― 16話 『サバイバルのための会員制』より 抜粋
私は、2013年から日本は「国家破綻期」に入ると考えています。
この号では、経済や社会が混乱する中で普通の生活を維持していくために、アストロサービスの会員として無意識と向き合うことにどんなメリットがあるか、を中心にお話しします。
衝動を読んで資産を創ることは、会員に限らずどなたも興味あることだろうから、ここで、資産形成や投資における私の考えを付け加えておきたい。
ほとんどの人は、優良株の銘柄や金融商品の情報を知れば、破綻を乗り切れると思っている。しかし、そういう短絡的な考えでは破綻を乗り切るどころか、投資で資産を形成することも不可能だ。
実は、投資で一時的に儲けるのはそれほど難しいことではない。プラスの経過衝動を利用して福力を集中させれば、長者にはなれる。一時的に儲けるだけで満足という謙虚な人はそれでいいかもしれない。しかし、晩年にまで持っていけないようでは資産としての意味がない。その観点からすれば、単に優良銘柄を知ったところで、資産形成にはつながらない。
長者になることは比較的簡単だが、長者であり続けることが困難
なのだ。
ホリエモン、村上ファンド、古くは是銀や紀文など、過去に長者や投資家と呼ばれる人は数多く現れたが、晩年まで資産を維持できた人はほとんどいないという事実が、そのことを物語っている。
投資や投機で儲けた不安定な「カネ(あぶく銭)」を、数十年単位で維持できる安定した「資産」に変えることは難しい。さらには、世代を超えて子孫に引き継がせるような「家産、家財」に変質させることはもっと難しい。
多くの場合、利益を得れば福力バランスが崩れ、結局は損失を出してしまう。そうならずに、単なるカネを資産や家産に変えるには、それを所有する人間の変態が絶対条件になる。あぶく銭を見れば涎をたらすような思考パターンを破壊し、資産を維持するに足る金銭的態度を身につける必要があるのだ。
言うなれば、大豆を調理する知恵は誰でも持てるが、資産を維持するには、高野豆腐や金山寺味噌のような長期保存食に変える智慧を持たなければならないということだろうか。
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