第14号 『五蘊12 死後の経験』についての質疑応答 (2012.12.冬至3)
中陰の世界とイメージ層のノイズ
14号 ― 22話 『 「五蘊12 死後の経験」についての質疑応答 』より 抜粋
【質問13】
よく生死の境をさまよって「死んだおばあちゃんに戻れと言われた」、「三途の川を渡った」などという話を聞きますが、これはどういう現象でしょうか?
そのような話がよく聞かれるということは、普遍的な経験として位置付ける必要がある。私は、その人が、
意識を失っているときに、中陰の世界を遠くから見たものではないかと考えている。
『五蘊12』の中で、光を自動車のライトとして認識する例を述べた。これは光というデータを感知していることは間違いないが、イメージ層までしか入れないために、自動車というノイズが入り込んでいる状態だ。
それと同様に、
質問のような体験は、中陰を感知してはいるけれど、認識能力が低くイメージ層までしか入れないために、はるか遠く離れたエリアから見ている状態だ。それゆえ、イメージ層に存在する「三途の川」などのノイズが紛れ込んでいる。日本人だから、「三途の川」なのであり、キリスト教文化圏に暮らす人なら、天使が出てきたりする。それぞれの環境によって蓄積されたイメージが、ノイズとして紛れ込むのである。
付け加えるが、こうした中陰に関する夢を集中的に見る時期がある。それが「根源衝動期」である。この時期は、根源的な無意識とつながりたい趨勢が強くなる。陰の力が強くなる結果、中陰や死をテーマにした夢を頻繁に見たり、自我やリーダーシップが強くなったり、思いもよらない能力が現れたりする。
その他にも、衝動が投影されて、次のようなことが起きる。
・墓を買ったり、遺骨の埋葬場所を移動させたりする
・死を意識せざるを得ないような病に罹患する
・生命の危機にさらされる
・遺産を相続する
・実際に死ぬことで、多くの人から崇められる
・権力者と関係ができる
これらはみな、意識が根源的なデータとつながった結果起きている。ということは、用い方によっては、封印を解いたり、意識を成熟させたりすることも可能なわけで、私は、そういう方向にこの力を利用している。陰の力を利用することで、人生の方向を変えることもできるのだ。 (後略)
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