第18号 衝動を読むDepthスコープ (2013.05.立夏2)
ホロスコープとDスコープ
18号 ― 27話 『 創運とは何か その1 衝動を読むDスコープ 』より 抜粋
(Dスコープと占星術との違いにおいて)次のポイントは、西洋占星術的な世界観から離れることだ。
西洋占星術は、ヨーロッパ文化の基盤となるギリシャ神話的世界観を土台として、天体と現象をつなぐホロスコープというシンボル体系を扱うことで形成されている。
しかし、これでは、先に述べたように、占星術的世界観に縛られた解釈しかできず、創運の道具として使えない。
Dスコープでは、このワクから離れて、私が経験し検証し続けている、生死のメカニズムを土台にした
「空色同一の世界観」に沿って読まなければならない。
空色同一とは、「空」という実体を持たない深いココロの動きと、「色」という我々をとりまく現実的な環境が、密接にリンクしているという意味である。この世界観は、我々日本人には、六道輪廻、四諦、無常、縁起、因縁など、初期仏教的な世界観として馴染みが深い。
これはDスコープの読み取りに必要なだけでなく、強制、投影、共鳴など、創運の中核を為す概念にもつながっている。
空色同一の世界観は、まずスコープの定義づけに反映される。「なぜ、出生図で衝動がわかるのか」という質問を受けることがある。確かにそうだ。出生図は、惑星を黄道上に並べた模式図に過ぎず、これと出生衝動がどうしてつながるのか、おかしなというか不思議な話だが、実際には、出生図から読み取った通りに衝動エネルギーが流れ、その衝動に沿った出来事が起きる。
私はこれに対して、
「時間は存在の質を表しているから」と答えている。すべての存在は、その性質や特徴を象徴する「時」を選んでこの世に現れる。我々人間も同じことで、我々の特質は、呼吸というこの世とのつながりを持った瞬間のスコープに反映される。
以上を、簡潔にまとめれば、次のようになる。
西洋占星術 = ギリシャ神話的世界観 + ホロスコープ
衝動分析 = 初期仏教的世界観 + Dスコープ
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