第20号 子供の人生を潰す負の運育 (2013.09.白露2)
負の衝動の受け皿にされる子供
20号 ― 30話 『 子供の人生を潰す負の運育 』より 抜粋>
友紀さんは、母親の怒りや不満のはけ口にされたことで、負の運育を受けた。その結果、母親の持つ「接触拒否衝動」は娘に継承された。この親子の間では、接触拒否衝動を媒体に血族衝動が流れたのである。
このようなパターンは、決して友紀さん母子に限ったことではない。
子供が親の負の衝動の受け皿にされるケースは非常に多いのだ。
・母親が寂しさのはけ口として、子供に依存する
・両親のプライドのはけ口として、子供のお受験に力を入れる
このように、怯え、不安、依存、怒り、恨み、嫉妬心など、あらゆる負の感情が子供に対して吐き出される。しかし困ったことに、子供を自分の感情の受け皿にしているなどと、親は全く自覚していない。背景に負の衝動があるため気付くことができないのだ。
子供に行き過ぎた干渉をするのも、子供の適性も考えずにお受験をさせるのも、すべて「子供のため」だと思っているが、実は、その大半が負の運育となって、子供の人生を蝕んでいるのである。
親が、このメカニズムに気付くことができない限り、この流れは止められない。私が
「子供の運育は親から」というのは、こういう理由による。
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