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五蘊を創る

第24号 張本メソッドと果てしない修習 (2013.11.小雪)

神秘はもっと先にある


24号 ― 35話   『 果てしない修習と甘露 』より 抜粋

当時私は、甘露の経験は、煩悩を鎮め心に平穏をもたらすだけかと思っていた。しかし後に、その考えが全く間違っていたことに気付いた。
心の平穏はわずかなオマケであり、最も重要な効果は、視床下部が活性化された影響が大脳辺縁系に及ぶことによって、一般の修行者よりも、はるかに無意識がコントロールしやすくなるということだ。甘露の経験をした修行者は、無意識世界に参入する強い武器を手にするのである。
私も、それまでよりも深い無意識に入れるようになり、浅い無意識層なら日常生活の意識状態のままコントロールできるようにもなった。この経験があったからこそ、短期間で徳や福力の存在を認識し、サマディを経験できたのだろうし、現実と無意識世界の両方に足場を置けるようになったのだと思う。(中略)

会員諸氏は、もうおわかりだと思うが、本話で紹介した甘露の経験は、確かに神秘的な部分はあるものの、全体を俯瞰すれば、練習や稽古と何ら変わらない力動的な技術によって導かれる生理的なものである。
同様の修行法は、クンダリニ・ヨーガ以外にも、道教やチベット仏教でも説かれており、可能性まで含めれば古代キリスト教の記述の中にも見つけることができる。ということは、洋の東西を問わず、人間の普遍的な性質を利用したトレーニングととらえるべきだろう。
しかし、きちんと修習し最後まで経験した者が少なすぎるために、誰もが断片的にしか語れず全体像がはっきり開示されないということと、得られる経験があまりにも強烈であることから、「神秘」になってしまったのである。
いつも言うように、現実世界には神秘は存在せず、そこにあるのは、認識能力の低さに由来する神秘とも取れる幻影だけだ。

神秘はもっと先にある

死ぬことと生まれることにしか、神秘は存在しないのだ。



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