第40号 創運から見た初期仏教 その3 (2015.03.春分)
共通の基盤に立つ創運と初期仏教
40号 ― 52 話 『 創運から見た初期仏教 』より 抜粋
私は前号で「創運に取り入れられている初期仏教群のエッセンス」と述べたが、「取り入れた」という表現には補足が必要だ。
私の考える生と死のメカニズム、意識と無意識のメカニズムは、基盤において初期仏教群と共通している。一言で表すならば、
我々は、我々を輪廻させる力の中で生かされており 生き変わり死に変わりしながら培った種子が現行した生き物に他ならないということだ。これが人間の根幹である以上、運を創るという行為も、そこから外れて存在できるわけがない。
この点を踏まえて、運を創るためのシステムを組み立てていったら、現在の創運ができあがったというのが正確なところだ。これゆえ、創運と初期仏教群が、大部分において全く同一の概念や類似の概念を含んでいるのは当然なのである。
だからと言って、創運は初期仏教群をそのままなぞっているわけではない。それは、創運を実践するのは、現代に生きる我々に他ならないからである。創運のシステムは、現代人の社会環境、精神構造、ストレス耐性に即したものでなければならないのだ。
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